最近、「セミリタイア」という言葉をよく聞くようになりました。かく言う私も、1年ほど前に会社員生活を卒業し、ちょっと早めのセミリタイア生活を始めました。今回はその経緯や理由なんかを、少し書いてみようかと思います。
セミリタイアってなに?
簡単に言えば、フルタイム労働をやめて、自由な時間を増やす生き方のことです。
私の場合は、会社を辞めて個人事業主として活動中。以前のように終日フル稼働することはなくなり、いまはフルタイムの半分くらい、ゆるめに働いています。仕事の量に波はありますが、今後はもっと減らしていく方向で考えています。
なぜセミリタイアしたのか?
いくつか理由がありますが、大きかったのはコロナです。
在宅勤務になって、家にいる時間が増えました。それまであたりまえに朝から晩まで働いていたけど、「これ、本当に必要なのか?」と考えるようになったんです。
あとは運よく、コロナ後の株高で資産が増えたこと。いわゆる「FIRE(早期リタイア)」までは届かないけど、そこそこ生活には困らない状態にはなれました。
加えて、共働きで妻の方が安定して稼いでくれているのも大きい。ありがたい話です。
それと…年齢のせいもあるかもしれませんが、体力が落ちたのを実感しています。昔みたいに、連日夜遅くまで働いたり、週末返上で無理をするのがしんどいんです。それに加えて、ストレス耐性も落ちてきた。些細なことでイラっとしたり、落ち込んだり。そういう自分に気づいて、「もう無理して頑張る年じゃないな」と思ったのが正直なところです。
なぜ“フル”リタイアではないのか?
完全に仕事をやめる選択肢も、実は考えました。でも、やっぱり社会との接点がゼロになるのが怖かった。
会社を辞めると、想像以上に人と話す機会が減ります。「今日は誰とも会話してないな」って日もあるんです。そうなると、なんというか、「生きてる実感」みたいなものが薄れてしまう気がして。
それに、完全にリタイアしてしまうと、資産が減るだけの生活になるわけで。株価が下がるたびに不安になるのは精神的によくないな、という判断もありました。
最後にもう一つ。無職になると、妻と話があわなくなるかもと思ったからです。仲はいい方ですが、無職になるとお互い理解ができないことが増えてくることは避けられません。立場は違えど共通の部分を残しておくことが、うまくやっていくコツなのかもと思いました。
次回予告:「セミリタイア生活、ぶっちゃけどうなの?」
次回は、**実際のセミリタイア生活ってどんな感じ?**というあたりを、もう少し具体的に書いてみたいと思います。
「やってよかったこと」「困ったこと」「意外と面白かったこと」など、リアルな日常をお届けできればと。
ここまで読んでくださってありがとうございました。どこかの誰かの参考になれば幸いです。
今日のひと言:人生、がむしゃらに走る時期があってもいいけど、立ち止まって考える時間も悪くない。
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