セミリタイア宣言への周りの反応

セミリタイア

50代も半ばに差し掛かったある日、思い切って妻に言いました。

「俺、会社辞めようと思う。セミリタイアするわ。」

反応はどうだったかというと……拍子抜けするくらい、あっさりしたものでした。

「ふーん、そっか。いいんじゃない?おつかれさま。」

それだけ。正直、もっと驚かれるか、反対されるかと思ってました。けど、意外にも、あっさりと賛成してくれたんです。


妻の反応を考えてみた

なぜ妻はあんなに落ち着いていたのか。いくつか理由を想像しています。

まず、うちは共働き。妻はフルタイムで働いています。収入的には、僕一人の稼ぎがなくなっても、やりくり次第では何とかなると思っていたのかもしれません。

それに、ここ数年の僕は、正直しんどそうだった。仕事が忙しくて、顔に覇気がない日が続いていたのを見ていたんだろうと思います。「もう無理しなくていいよ」と心のどこかで思ってくれていたのかもしれません。

あとは、ありがたいことに、それなりに貯蓄もしてきました。投資もコツコツ続けてきたので、「この資産があれば逃げ切れる」と思ってくれたんじゃないかな。

やっぱり経済的な不安が大きいと賛成してもらうのは難しいですよね。一応資産取り崩しシミュレーションも準備しておきましたが、見せるまでもありませんでした。


母と姉の反応

ちなみに、母にはちょっと驚かれました。「えっ、あんた本当に辞めるの?」と。でも、「フルタイムで働き続けなさい」とは言われませんでした。僕の決断を尊重してくれたのだと思います。

姉は専業主婦。「あなたには会社員でいてほしかったのに」とは直接言われていないけど、そう思っていたかもしれません。ちょっと申し訳ない気持ちもあります。


セミリタイア後の生活

退職してからというもの、家事の担当がずいぶん増えました。

特に掃除はまめにやるようになりました。リビング、トイレ、洗面所、キッチン、風呂……気になったらすぐニトリのマイクロファイバークロスとメラニンスポンジで掃除してます。洗濯も、ゴミ出しも、買い物も、できるだけ僕がやるようにしています。

「家にいる時間が長いんだから、せめてこれくらいは」と思ってやっているのですが、妻からは「ありがとう」と感謝されています。


家庭円満になった気がする

セミリタイアしてよかったことのひとつは、妻との会話が増えたことです。

以前は、仕事が終わったらもうぐったり。会話といえばテレビ見ながらコメントするくらいのものでした。それが今では、一緒にスーパーに行ったりして、気軽におしゃべりできるようになりました。

外食の回数も増えましたね。平日の昼間に夫婦でラーメン屋やカフェに行くのは、なんとも贅沢な気分です。

おかげで、家庭は以前よりもずっと円満。これは本当に嬉しい誤算でした。


最後に

セミリタイアって、周囲の反応が心配でなかなか踏み出せない人も多いと思います。だけど、やってみると案外、みんな優しく受け入れてくれるものです。

少なくとも僕の場合、妻のあの「ふーん」の一言が、何より心強い後押しになりました。

今は、自分らしいペースで生きられていることに、静かな満足を感じています。

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