こんにちは。50代でセミリタイアしたおじさんです。
今回は、アニー・デューク著『QUITTING やめる力 最良の人生戦略』を読んでみた感想をお届けします。
この本、タイトルの通り「やめる」ことにフォーカスした一冊なんですが、想像以上に深くて、50代の今だからこそ響く内容でした。
「やめる=逃げ」ではなかった
僕らの世代って、「やめるのは根性がない」「石の上にも三年」なんて言われて育ってきましたよね。でもこの本は、「やめる」ことを戦略的な選択として正当化してくれる。
むしろ、やめることを先延ばしにして人生の貴重な時間をムダにしている、という指摘は痛かったです。
それ、まさに昔の僕。やりたくない仕事、惰性の人間関係、惰性の趣味…「せっかく始めたんだから」とやめる決断を先延ばしにしていました。
「継続バイアス」と「サンクコストの罠」
この本では、「続けることが正しい」と思い込む人間の心理についても説明されています。たとえば──
- 今まで費やした時間やお金を無駄にしたくない(=サンクコスト)
- やめたら負けた気がする(=負けず嫌い)
- 周囲の目が気になる
この辺り、心当たりありすぎて耳が痛い…。
でも、本当に賢い人は、「引き際」を見極められる人なんだとわかって、少し気持ちがラクになりました。
50代で「やめたこと」の振り返り
この本を読んで、自分の過去の「やめた決断」を振り返ってみました。
- 会社を辞めてセミリタイアしたこと →当時は勇気がいったけど、今思えば最良の決断。
- 長年続けた趣味(ゴルフ)をやめたこと →人付き合いでやってたけど、本当は楽しめてなかった。
- 人間関係の見直し →一緒にいて疲れる人と距離をとったら、驚くほど気持ちが軽くなりました。
「やめる」って、本来はネガティブなことじゃなくて、次に進むための前向きなステップなんですよね。
まとめ:やめることは、選ぶこと
50代になって思うのは、時間は有限で、もう無駄にできないということ。
だからこそ、「続けるか、やめるか」ではなく、「本当にやる価値があるかどうか」で判断する視点を持つことが大事。
『QUITTING』は、そんな考え方を強く後押ししてくれる一冊でした。
今の自分の選択に少しでも違和感があるなら、一度立ち止まって「やめてもいいんじゃないか?」と問いかけてみるのもアリです。
最後に一言
「やめることは、弱さではなく、賢さである。」
50代だからこそ、そんな選択ができる自分でいたいですね。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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