こんにちは。セミリタイア済みの50代のおじさんです。
今回は、「そろそろ投資も考えてみようかな」という投資初心者の方に向けて記事を書いています。
何から手をつけていいか分からない、情報が多すぎてよく分からない……そんな方に向けて、今日はチャールズ・エリス著『敗者のゲーム』という本をご紹介してみたいと思います。
とはいえ、強くおすすめするつもりはありません。
「へえ、そんな考え方もあるのか」くらいで読んでいただけたらうれしいです。
投資って、「勝とうとしない」ほうがうまくいく?
「敗者のゲーム」って、ちょっと変わったタイトルですよね。
僕も最初は、「え、負けを受け入れるの?そんな本読む意味あるの?」と思ったくらいです。
でも読み進めていくと、なるほどな…と感じるところがたくさんありました。
この本で一貫して言われているのは、
投資は“勝つ”ゲームじゃなく、“負けを減らす”ゲームだ
という考え方。
例えば僕たち個人投資家が、プロの機関投資家やアルゴリズムを相手にして勝ち続けるなんて、現実的にはなかなか難しいわけです。
でも、変に欲を出したり、頻繁に売り買いしたりすることで、損をするリスクは自分の手で減らせる。
その「負けないようにする工夫」が、実はすごく大事だという話なんです。
地味だけど、強い「インデックス投資」
この本の中では、具体的な方法として「インデックス投資」がよく紹介されています。
インデックス投資というのは、難しいことはせず、
市場全体(たとえばS&P500や全世界株式など)に広く投資する方法。
個別の株を選んだりタイミングを計ったりせず、コツコツ積み立てて、じっくり持ち続けるだけです。
たとえば、こんなデータがあります。
📈 図1:S&P500インデックス(米国市場)の過去30年の動き(ざっくり)
- 年平均リターン:約8〜10%
- 大きな下落も何度かあった(リーマンショック、コロナショックなど)
- でも10年以上持ち続けた場合、大きくプラスになるケースが多い
もちろん、未来のことは誰にもわかりません。
でも「長く持ち続ける」ことで、短期の波に振り回されずにすむ、という考え方には納得感があります。
積立って、そんなに変わるの?
じゃあ実際、積立ってどれくらい意味があるの?と思われるかもしれません。
試しに、月3万円を30年間積み立てたときのシミュレーションを見てみましょう。
📊 図2:月3万円を30年積み立てた場合(年利5%〜9%)
年利 | 積立総額 | 最終的な資産(ざっくり) |
---|---|---|
5% | 約1,080万円 | 約2,500万円 |
7% | 約1,080万円 | 約3,540万円 |
9% | 約1,080万円 | 約5,000万円 |
※あくまで概算。税金や手数料は含んでません。
30年は長いですが、月3万円をコツコツ積み立てるだけで、こんなに差が出る可能性があるんですね。
若いうちに始めておけば、複利の力がじわじわ効いてくるんです。
「やらなきゃ」じゃなく、「知っておいて損はない」くらいで
ここまで読んでいただいて、「投資ってやっぱり難しそう」「自分にはまだ早いかな」と思われたかもしれません。
でも、それでも大丈夫だと思っています。
僕がこの本を紹介したかったのは、「こういう考え方もある」ということを知ってもらえたら十分だからです。
やるかやらないか、すぐに決める必要はまったくありません。
ただ、将来の自分のために、ちょっとだけでも視野を広げておくと、選択肢が増えるのは確かです。
最後にひとこと
50代になって、ようやく「もっと早く知っておきたかったなあ」と思うことが増えてきました。
でも、30代や40代で気づけたら、それだけで十分すぎるくらい早いと思います。
『敗者のゲーム』という本は、派手さはないですが、落ち着いてお金と向き合うきっかけになる一冊です。
興味があれば、ぜひ書店や図書館などで手に取ってみてください。
読みやすく、翻訳も自然なので、スラスラ読めると思います。
今回はあくまでご参考までに。
読んでいただき、ありがとうございました。
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