こんにちは、50代のおじさんです。
今回はセカンドライフのお金に直結するテーマ、iDeCo(個人型確定拠出年金)の受け取り方について書いてみます。
「一括でもらうのがいいのか?」「年金みたいに分割でもらうほうがお得なのか?」
これ、実は人によって答えが変わるんです。
iDeCoの受け取り方は3パターン
- 一時金(一括) → 退職金と同じ扱いになり、「退職所得控除」が使える
- 年金(分割) → 公的年金と同じ扱いで、「公的年金等控除」が使える
- 併用 → 一部を一時金、残りを年金で受け取る
どれも税金面の優遇はあるのですが、ポイントは「控除の仕組みが違う」ということです。
一括受取のメリット・デメリット
- 退職所得控除がドーンと使えるので、長くiDeCoをやっている人や退職金が少ない人には有利。
- 控除を超えなければ非課税。
- ただし、加入年数が短いと控除枠が小さく、課税されることもある。
分割受取のメリット・デメリット
- 公的年金等控除が使えるので、年金収入が少なければ非課税になる可能性も。
- 毎年の年金額に上乗せされるので、厚生年金が多い人は課税されやすい。
- 「長生きリスク」にも対応できる(年金のように定期的にもらえる安心感)。
50代おじさんの試算例
たとえば、
- 年金収入が年間180万円
- iDeCoの残高800万円
こんなケースだと、
- 一括受取 → 退職金がないなら控除が効いて非課税になる可能性大
- 分割受取 → 公的年金と合算されて課税され、トータルで100万超の税負担になることも
つまり、退職金がない場合は「一括受取の方がお得」なケースが多いんです。
個人事業主は注意!
ここで一つ落とし穴。
自営業者がiDeCoを始めた場合、勤続年数のカウントは「加入期間」になります。
例えば10年しか掛けていなければ、退職所得控除は10年×40万円=400万円。
800万円を一括受取すると差額に課税されてしまいます。
つまり、自営業で短期間しか加入していない人は、むしろ分割受取の方が節税になる可能性があるというわけです。
まとめ
- 退職金がない+iDeCo加入期間が長い人 → 一括受取が有利
- 退職金が大きい人 → 分割受取か併用が良い
- 自営業で加入期間が短い人 → 分割受取が節税につながることも
iDeCoは「入れるときに節税、運用中は非課税、出すときも優遇あり」と三拍子揃った制度ですが、出口戦略を間違えると税金で思ったより持っていかれることもあります。
私もそろそろ真剣に受け取り方を考える年齢。
「いくら貯めるか」だけでなく「どう受け取るか」も、セミリタイアや老後の大事な戦略なんだと実感しています。
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