こんにちは。
セミリタイア生活も板についてきた50代おじさんです。
今回は「アクティブファンドとインデックスファンド、結局どっちがいいの?」というテーマで書いてみようと思います。
■そもそもアクティブファンドとインデックスファンドって?
資産運用の世界では定番の比較ですね。
- インデックスファンド:日経平均やS&P500など、市場の指数(インデックス)に連動するよう運用されるファンド。
- アクティブファンド:市場平均を上回ることを目指して、ファンドマネージャーが積極的に銘柄選定や売買を行うファンド。
要するに、
「インデックス=市場そのまま」
「アクティブ=市場に勝とうと頑張る」
って感じです。
■実際のところ、どっちが勝ってるの?
さて、データを見てみましょう。以下はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の2023年SPIVAレポート(※)からの引用です。
✅ 米国の大型株アクティブファンドのうち、10年間でインデックスに勝てたのはたったの11.2%
つまるところ、約9割がインデックスに負けているという現実…。
これは日本でも同様で、モーニングスターのデータでは、
✅ 国内大型株型のアクティブファンドがTOPIXを10年間上回った割合は約15〜20%
しかありません。
つまり、アクティブファンドに投資して「市場平均に勝てる可能性」は、1割〜2割というのが統計的な現実なんです。
■なぜアクティブファンドは負けやすいのか?
いくつか理由がありますが、50代おじさん的には次の2点が大きいと思っています。
①信託報酬(コスト)の差
- インデックス:年0.1〜0.3%
- アクティブ:年1.0〜2.0%
たとえば、1,000万円を年2%の手数料で30年運用すると、手数料だけで500万円以上取られる計算。
どんなに中身が良くても、これでは勝ち目が薄い。
②人の判断は必ずしも市場に勝てない
ファンドマネージャーも人間です。
どんなに優秀でも、未来を読むのは至難の業。
AIやアルゴリズムで高速取引されている現代では、個人の判断が通用する場面も少なくなってきている印象です。
■アクティブファンドの良さはあるのか?
もちろんあります。
たとえば:
- 環境・社会・ガバナンス(ESG)に特化したファンド
- 日本の中小型成長株を狙うファンド
- テーマ型(生成AI、脱炭素など)
こうした分野では、インデックスでは拾いきれない成長の芽を探せる可能性があります。
でも、これは「楽しむ投資」「応援する投資」であって、資産形成の軸にするにはリスクが高いのも事実です。
■50代おじさんの結論:インデックスだけでよい
わたし自身は、投資信託はインデックスファンドを中心にしています。
理由は単純、「統計的に勝ちやすいから」。
例外として、手数料の低い高配当株ファンドを持っています。こちらは資産増加狙いというよりも、マネーマシンとして働いてもらうためです。死ぬまで持ちつづけると思います。
新しいアクティブファンドが毎年のように出てきており、謳い文句が魅力的に感じるものもありますが、全て無視でOKだと思います。
今さら大きなリスクは取りたくないですしね。
■さいごに
投資の世界にはいろんな情報があふれていて、アクティブ推しの広告も多いです。
でも、派手なキャッチコピーに惑わされず、地味だけど強いインデックス投資を中心に据えるのが正しい判断と、私は思います。
参考になればうれしいです。
ではまた!
※参考データ
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