こんにちは。
セミリタイアして投資を続けている、50代のおじさんです。
今回は「日本人の投資割合の低さ」について、実際のデータをもとに考えてみたいと思います。投資に関心がある方も、まだ躊躇している方も、ちょっと読んでみてください。
■データで見る:日本人の金融資産の内訳
まずはこのデータをご覧ください(出典:日本銀行「資金循環統計」2024年12月末時点)。
区分 | 現金・預金 | 株式・投信等 | 保険・年金等 | その他 |
---|---|---|---|---|
日本 | 50.6% | 19.4% | 26.3% | 3.7% |
米国 | 13.7% | 55.7% | 24.5% | 6.1% |
ユーロ圏 | 35.2% | 26.2% | 31.2% | 7.4% |
日本では半分以上が現金・預金という状況。
一方、アメリカでは株式・投信が6割近くを占めています。
■おじさんの素朴な疑問:なんでこんなに違うの?
これ、見れば見るほど不思議です。
同じ「将来に備える」ためのお金なのに、日本人は貯金に頼り、アメリカ人は投資に頼っている。
もちろん文化や制度の違いもありますが、やっぱり根本的な「考え方のクセ」みたいなものがあるんじゃないかと思うんです。
■考察1:教育の違い
アメリカでは高校で株式市場の仕組みを教える授業があります。子どものうちから「投資は普通のこと」として触れているんですね。
一方、日本ではどうでしょう?
私が学生だった頃は、お金の話をするのはタブーみたいな空気すらありました。
「お金の話ははしたない」
「株ってなんか怪しい」
そんな空気のまま大人になってしまった私たち世代(昭和生まれ)は、投資に対して距離を感じるのも当然かもしれません。
■考察2:年金と社会保障への信頼
もうひとつの理由は、「公的年金や社会保障への信頼感の違い」だと感じます。
日本では、かつては年功序列・終身雇用が当たり前。年金もしっかりもらえる前提がありました。だからこそ、「わざわざ投資なんてしなくてもなんとかなる」と思われていたんです。
でも…今はどうでしょう?
少子高齢化が進み、年金はジワジワ減額。会社も副業を推奨するようになり、「自分の老後は自分で守れ」と言われる時代。
私自身もセミリタイアを考えたとき、「年金だけじゃ絶対足りない」と確信しました。
■考察3:「リスク=悪」と捉える傾向
日本人は「リスク」を「避けるべきもの」と捉えがち。でも投資の世界で言うリスクは、「不確実性」や「値動きの幅」のこと。
アメリカでは「リスクを取る=チャンスを掴む」
日本では「リスクを取る=危険を冒す」
この意識の違いが、投資に対する心理的な壁をつくっている気がします。
■最近の明るい兆し:NISAと若い世代の変化
とはいえ、最近は少しずつ変わってきています。
- 新NISA(2024年〜)で非課税枠が大幅拡充
- 若い世代での投資スタートが増加
野村総合研究所の調査によると、20代・30代のつみたてNISA利用者は前年比で1.5倍以上に増加。これは大きな変化です。
■おじさんの結論:50代でも遅くない
データを見て、「やっぱり投資って必要かも…」と思った方へ。
今からでも遅くないです。
50代から始めても十分意味があります。
僕自身、投資を始めたのは30代のとき。最初は何が何だかわからなかったけど、いまでは「投資は生活の一部」になりました。
ポイントは以下の通り:
- つみたてNISAで少額から
- インデックスファンドで分散投資
- 長期でじっくり構える
最初の一歩が肝心です。
今日が残りの人生の中で一番若い日。興味が湧いたら、証券口座を開いて、少額でもいいので始めてみてはいかがでしょう。
コメント